長野県神道青年会

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平成28年度活動報告

 神社庁教養研修会に参加して

教化委員会 委員長 清住邦廣

 前山の日新設にあたり、お祝いムードに沸いた八月十一日より一週間後の八月十七日、十八日の二日間、木曽は御嶽山の麓にて長野県神社庁教養研修会が開催され、当会から唐沢会長以下九名で受講した。

 私は神社庁の教化委員でもあり、企画運営にも携わることが出来、学びの多い二日間を過ごすことが出来た。

 

 

 二年前の夏にも、御嶽山で教養研修会が開催され、禊や山岳信仰を学び、三,〇六七メートルの山頂へ登拝をした。その美しい神の鎮まる山の記憶も覚めぬまま十一月二十七日、戦後最大といわれる噴火災害が起き、多くの犠牲者をだし、未だに五名の行方が不明のままとなっている。連日流れた捜索隊の報道を祈るように見ていた気持ちを忘れることは出来ない。

 

 二回目となる今回は、山岳信仰と禊、そして災害を忘れぬ為にと開催された研修会で、様々な観点の講義があった。一つ目は神社本庁小間澤先生の「心のあり方を考える~時局問題、教化活動を考えるにあたって~」と題した講義で、神社と地域、個人の人間関係、神職としてのあり方など多岐にわたるお話を頂いた。二つ目は御嶽神社責任役員大家先生の「登山道から学ぶ御嶽の歴史」と題した講義で、御嶽山の名称の由来、行者について、「山を神として崇敬する」山岳信仰など、時代時代の視点からお話を頂いた。その後七合目田ノ原、大黒天、三笠山神社、十二大権現、八海山神社を参拝し、新滝では保科先生の指導の下、禊行を行い初日は終了した。

 

 

 滝旅館で厳かな一夜を過ごし、翌朝七時より清滝で二回目の禊行を行った。その後、三岳黒沢御嶽神社里社若宮に移動し、三つ目の講義として、同社宮司武居先生に、開山から今日に至るまでの御嶽信仰の歴史を学び、境内の見学を行った。若宮の境内には平成二十二年に行われた、神青協神道少年団第三弾にて植樹したヒノキがあり、大きく元気に成長していた。

 

 山そのものを「神として崇敬する」御嶽山は、鎌倉時代から江戸中期にかけて、七十五日~百日間の厳しい精進潔斎(禊行)をした者のみが登拝を許されていた。この聖地とも言うべき御嶽山、新滝と清滝にて、身を清め、心を整え、個と向き合い、深い信仰の歴史に触れることが出来たこと、何ものにも代え難い経験となった。

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