長野県神道青年会

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平成29年度活動報告

 

平成二十九年度神道青年全国協議会主催夏期セミナーに参加して

活動委員 澁川 慧伍

 平成二十九年八月三十・三十一日と神道青年全国協議会主催の夏期セミナーに参加いたしました。

本年の夏期セミナーは「『日本の心を紡ぎ伝える』~私たちの使命~」と題し、神社本庁で行われました。約百六十名の参加があり、長野県神道青年会からは市原会長をはじめ四名が参加いたしました。

 

 

三十日午後一時から開講式が行われ、その後彬子女王殿下より「感謝の心をつなぐ」という題で特別講演を頂きました。彬子女王殿下が心遊舎という日本の伝統文化を子供達に伝え未来につなげていく活動をしている団体の総裁として、どのような御活動をされているかをご説明され、この中で、米作りの体験学習の話があり神代から受け継がれてきた米作りを田植えから稲刈りまで行い、神社へ奉納、また自身で食べるという活動がありました。こういった活動が日本の伝統文化継承につながっていくのだと感じました。

 

 

同日の第一講では元宮内庁掌典職掌典次長の山田蓉氏より「『宮中祭祀』その概要と変遷」という題で講演を頂きました。賢所で御鏡が奉斎されるようになった経緯、宮中三殿が現在の賢所、皇霊殿、神殿になった歴史、また三殿それぞれの配置や祭典の関わりについて御教授頂きました。

 

 

二日目三十一日の第二講では國學院大学准教授の藤本頼生氏より「皇室の制度と歴史~現行皇室典範の課題から」という題で講演を頂きました。天皇の立場について、明治以降大日本帝国憲法、皇室典範により権限が規定され、皇室典範には神器継承や元号制定について明言されておらず天皇の権利が制限されている事など、これまでの皇室の制度の移り変わりを説明頂きました。

今回の夏期セミナーでの一つのキーワードとなったのは昨年の天皇陛下のおことばでありました。天皇陛下の象徴としてのお勤めについてのおことばは我々神職には少なからず考えさせられる部分があったと思います。私個人としては皇室についての知識を深めなければならないと感じ、また、自分の立場で天皇や皇室という存在を護っていくにはどのような活動ができるのだろうかと考えさせられるものでした。本セミナーを受け、自分に足りない知識やどのような活動をするべきか気付く良い機会となりました。

 

 

我々は先人たちが積み上げてきた歴史や文化について正しい知識を学び、次の世代や地域の氏子崇敬者に日本の心を伝えていくことが責務であることを再認識し、斯界の尖兵としてこれから起こるであろう神道界の変化にどのように対応していくのか神職一人一人が考えて行動しなければいけないと感じました。

 

 

 

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