長野県神道青年会

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平成26年度活動報告

御嶽山噴火について

 黒沢口 御嶽神社 権禰宜 保科 正広

 

先の噴火により悲しくも犠牲になられた方々へ謹んで哀悼の意を表しますと共に行方不明者の早急なる安否確認を願いつつ申し上げる次第です。

昨年九月二十七日土曜日午前十一時五十二分に御嶽山が噴火し大勢の方々が犠牲となられました。未だ六名の行方不明者が御山に残されています。

 

 

昭和五十四年にも噴火致しましたが、今回の噴火は同規模又はそれ以上と周辺の方々から聞いています。当時は十月二十八日に噴火をし、三十八名の登山者がいましたが怪我人は噴石で頭にコブができた男性一名にとどまりましたが、今回の噴火では雲仙普賢岳の火砕流による犠牲者を上回る事態となったのはニュース等で御承知の通りかと存じます。

 

 頂上は七月十日の開山祭から九月三日の閉山祭の期間で、七月九日の早朝に麓の神社から御神体を唐櫃に納め、三〇六七mの頂上に遷御を致します。翌日祭典を斎行し、二ヶ月余り頂上奥社に御神体が御鎮まりになられます。夏山期間中の頂上への登山者数は約六万人~十万人といわれております。

 

 当時、我々職員は頂上での奉仕を終え、麓の神社で奉仕しておりましたが、山の方から下りてくる車を見ますと、最初は車が異常に汚れているなと思い、まさか降灰による被害だとは、その時は知りえませんし、まさか御嶽山が噴火するとは想像もしておりませんでした。報道での情報でしか頂上の現状も知りうる事が出来きません、頂上へ行き現場見たいと思っていましたが、半径四キロ圏内には入ってはならいと規制をかけられ、もどかしい気持ちとなりました。只々犠牲者が出ないように祈る事しかできず、虚しくも日に日に犠牲者が多くなるばかりでした。自衛隊・県警・消防と延べ約一万五千人を投入し救助活動を行って頂きましたが、十月十六日に捜索活動が打ち切りとなりました。厚く堆積した火山灰の影響で当初から難しい活動を迫られ、台風などの悪天候で何度も中止を余儀なくされ、火山ガスや噴煙は収まらず、高地での活動により高山病を訴える隊員もおられる中での救助活動は言うまでもなく大変でありました。

 

 最近では時より御嶽山の報道が流れますが、現在も鎮火されていなく、半径三キロ圏内には入れません。復興の目途も立たない現状であります。過去の出来事となっているかもしれませんが、今も尚 帰りを待ち望んでいる家族の方々もおり、毎月二十七日には御山に向かい手を合わせる人々の姿を目にする事があります。今は「祈る」事しか出来ませんが、この「祈る」という気持ちこそが一番大切だと思います。皆様もどこかで御山に向かい、「祈り」捧げて頂ければと思います。

 

 終わりに一日でも早い鎮火と行方不明者が一刻も早く家族の元に帰れること、そして御山が元の姿に立ち還ることを御祈念致します。

 

 平成二十七年二月八日 寄稿

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