長野県神道青年会

TOP

活動報告

会長挨拶

私達の主張

慰霊施設一覧

組織図

会員専用

平成26年度活動報告

第二十回全國戰歿學徒追悼祭に参列して

市原日貴

 

 

 「若人よ天と地をつなぐ灯たれ」。この言葉は若人の広場にある石碑に刻まれた文字である。どのような思いを込めて刻まれたのだろうか。

 私はこの追悼祭に初めて参列する機会を頂いた。淡路島へ赴く機会が少ないため縁遠かったこともあるが、我々の世代にとっては慰霊祭や追悼祭へ参加する機会が極端に減ってきている事実もある。有名な俳優を使った戦中の映画等が公開された一時期の関心は、時期が過ぎればまた記憶の隅に追いやられてしまう。

 私自身、靖國神社・県内護國神社の参拝を毎年行っているが特別な思いがあるからではなく、神職の立場である為ただ参拝しているのではないかとふと思う。そんな私にとって今回の参列は、まず「若人の広場」とは何なのか、といった初歩的なことから学ぶ機会となった。多くの犠牲の上に今の我々があるのだという事は、解ってはいるつもりでも、感謝し心を寄せることは機会がないとしなくなっている。本年は遥かに記念塔を拝む地での追悼祭になったが、山の頂にそびえるそれは天へ向かう祈りの象徴のように感じた。

広場を訪れる現代の若者が当時の事実とその重みを深く考え、一人一人が平和への願いを絶やさないように、個々に思いを「ともしび」のように人から人、時代から時代へ移してゆくという事。それこそが慰霊となるのだと教えられた一日であった。

Copyright 1999-2023 Nagano-ken Shinto seinenkai. All Rights Reserved.

長野県神道青年会事務局   〒380-0801  長野市箱清水1丁目6番1号

長野県神社庁内 電話 026-232-3355 / FAX 026-233-2720