御杣始祭「御神木祭」奉仕活動
使命と実践
この度、我々が恐れ多くも手に触れ肌に感じ、畏くも間近にお仕え申し上げることをお許し戴けた『御神木』は、二十年の間皇祖の御神体をお納めする御器と成られる訳である。
其の事を実直に想う時、自らの使命はより明確化されることと感ずる。
遷宮に向けては、神宮並びに式年遷宮造営庁、そして神社本庁に於ける神宮式年遷宮推進本部等により、明年には前例に倣い奉賛会の組織立ち上げの準備も始まっているが、今期の遷宮の諸経費だけを見ても、五百億円超とも前回の二倍とも言われている中で、国民総奉賛の見地に立ち今から取り組むべき事を考えるだけでも、初歩的な遷宮奉賛であり遷宮啓発に当るものと感ずる。
昨今の国民認識や世相を思えばこそ、今回上松の地で感動と感謝の気持ちを率直に実感することが出来たであろう若いといわれる県内の神職各位には、その心の思いの発露は何ゆえであるかを忘れる事無く、平成二十五年に斎行の第六十二回神宮式年遷宮の成功に向け、心血を注いで当たり前との見地に立って、今後の活動に邁進されるよう期待するものである。
今回御神木より授かることが出来た「心」を神職としての使命とし、更には次回、第六十三回の遷宮にも向けて、磐石な基礎を固めるため次世代への継承を実現することこそが、これからの課題と認識し、実践活動に共に取り組みたいものである。
神宮、そして遷宮の真摯顕現への道のりは未だ厳しく険しい、それが故の有難き機会『御神木祭』であった。
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原稿作成・参考資料
第六十二回神宮式年遷宮
御杣山と関係諸祭・行事について
発行 神 宮 司 庁・広報室
作成責任者
長野県神道青年会・事務局
作成協力者
神道青年全国協議会・広報委員会
写真提供
神 宮 司 庁
御神木木曽奉賛会
長野県神道青年会
神道青年全国協議会
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