長野県神道青年会

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平成24年度活動報告

東日本大震災復興支援活動

 

教化委員 委員 遠山 赳

 

去る五月二十二~二十四日まで愛知県神道青年会主催による東日本大震災復興支援活動に参加させていただきました。総勢三十名の参加で当県からは三名参加し、震災後初めて東北の地に赴きました

前日の夜に石巻へ到着したので被害の状況は分かりませんでしたが、翌日鮎川港に到着し周囲を見渡すと、ほとんどの家がなく更地になっていました。現在では漁港の整備も進み少しづつ以前のように漁をされている漁師の姿も見受けられましたが、やはり想像以上の被害があったのか道行く人々の姿はありませんでした。

翌朝、愛知県神道青年会員と合流をし、一路金華山を目指しました。当日は天候も悪く普段ではあまり船を出さないとのことでしたが、船長さん方のご協力のもと金華山へ出航することができました。

金華山港に到着して直ぐ目に入ったものは、待合所に土砂が流入し鉄骨があらわになっている情景と周囲の崖は崩れ、社号標も倒れる無残な姿でした。社殿への被害はあまり無かったようですが、鳥居が崩れたり灯篭が倒れたりする被害があったようです。震災後の台風襲来による被害も境内に大きな爪痕を残し、今回の支援活動では土砂、流木の撤去に従事しました。その後、島を後にし、本土にある一之鳥居前の清掃奉仕をし、金華山での支援活動を終えました。

石巻市鹿島御児神社視察では、神職さんの案内のもと市内を見下ろしながら、震災当時の状況を伺い被害の甚大さを実感しました。海辺の水産加工場は操業を再開しつつあるようですが、ガレキの処分に時間が掛かり片付くまでにはまだまだ時間が必要そうでした。

名取市閖上地区では見渡す限りの更地の平野で所々に津波の爪痕を残した建物が点在していました。その中で社殿ほか一切の流出した湊神社を参拝、注連縄を巡らした社名の書かれた柱の前にて全員で大祓詞を奏上しました。その場は言葉も出ない状況に、落胆してしまうほどでした。

今回の活動で強く感じたことは、津波の被害が余りにも大きく広範囲に亘っていることが、復興の妨げになっており、人的・物的支援がまだまだ必要であることでした。長い年月は掛かるけれども、今後も復興のために、私たちは少しでも支援をして行かなければならないと感じました。

 

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